花撫のお気に入りの歌一覧
都詩
夜の海にいく度も稲妻突き刺して漁船を照らすストロボのごと
21
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片井俊二
空高く昇れなかった綿雲が夏を連れゆく僕を残して
7
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車男
墓になど入れてくれるな 星を縫う軌道にのせて飛ばし給えよ
18
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なな生
君だけが心にナイフを入れられる君の手だけがそれを塞げる
5
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夏恋
魂の宿る蛍のようだった逝く夏の夜のあの観覧車
35
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紫草
思ひ出の人には会えずふるさとのどくだみ草に夕暮れの風
34
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紫草
蕗を煮る鍋はおしゃべり続けおり厨にこもる夏の灰汁の香
26
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片井俊二
ひとひらの桜葉摘みてクルクルと老婆の中に少女は棲む
3
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片井俊二
道を空け車一台見送ればつむじを見せて二人ゆく、初夏
4
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片井俊二
雲雀鳴く五月の空をゆく風に耳を澄ませば寺山修司
4
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詠み人知らず
教わった漢字を全て放り投げひらがなだけのひにかえりたい
23
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紫苑
くれなゐに夜をけはひて月読みのひとよの妻と呼ばれぬ花は
21
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紫草
寛大な甘えをたっぷり溜めこんでたちまち酸化してゆく意識
21
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ひかげ
かなしいと素直に泣ける女ならきみは愛してくれたでしょうか
8
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詠み人知らず
早朝の定食屋にもBGM オールドイーズが妙にかなしい
16
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紫草
肉体と魂はいっしょに死ぬのかな青き麦の穂揺れて光れり
25
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あまおう
レンジしか使わぬ僕のキッチンで 魔女の魔法はいよいよ冴える
32
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大埜真巫子.
これ以上 穢れないよう これからは なにも 何も 触りたく ない
19
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片井俊二
春の陽に静かにねむる球体は風のいざない待つわたぼうし
5
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ほの香
覚醒の刹那手探る人肌の無き硝子戸に月光の射す
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