備前 大輔のお気に入りの歌一覧
芳立
空の血を洗ひ流してたそがれは君の残した三日月の傷
7
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紫苑
たつぷりと笊にあまれる青梅のふと笑うがにひとつまろびぬ
22
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小林道憲
山深み苔むす岩の照らされて 人の声のみ響き渡りぬ
23
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紫苑
こころなき木枠のうちをさらけ出し虚空にあそぶシモンドールは
4
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小林道憲
緑なす樹々に朱色の柱映え鳥啼きしきる上加茂の杜
33
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恣翁
軟らかな微風も 熟せし麦畑を渡るばかりは ざわつきにけり
24
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紫苑
風の引く斜線のゆれてあまびこのやさしき音の窓を拍ちをり
14
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恣翁
暮れつ方 故郷や何処と見回せば 籠めたる靄の吾を愁へしむ
20
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詠み人知らず
晴天が吸い取ってくれた濁点の 行列のような私の嫉妬
24
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恣翁
月迎へ 酒酌み交はす今夕の宴忘れじ 別れし後も
23
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恣翁
桃花こそ 春に色付き眉目良けれ 花散りぬれば 誰か訪ぬる
29
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恣翁
野茨の香りは 霧に湿りたる棘に絡むがに 消え残りけり
39
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恣翁
白蛇の尾を引くごとく 川下の闇に 消えゆく瀬の滾りかな
44
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紫苑
白墨を置きたる指の影ふかし日の暮れがたの最終講義
18
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恣翁
春の日の遊女に寄する好き心 託して折りつ 土手の柳糸を
43
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詠み人知らず
帰れない自分の家に仮の家 神がほほ笑む土に返れと
14
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恣翁
川柳 陽に煌めきて 影と葉を斑にしつつ 風に戦がす
40
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紫苑
風の手の雲をぬぐへば水底を透かしてあはき陽のさし入りぬ
13
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恣翁
夜に聴く 胡笳の調べは折楊柳 春酣の都思ほゆ
28
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恣翁
江上の客 見渡せる春すらも 傷ましむらし 異郷に在れば
22
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