備前 大輔のお気に入りの歌一覧
紫苑
あまとぶやカリグラフィーの尾のにじむ余白にとほく雨だれのこゑ
10
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日向猫
前を見よ まだまだ捨てたもんじゃない 老いの跫聞かずに行くさ
20
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詠み人知らず
十月の夜空に昇る月冴えて終ふひと日に君へのメール
2
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片井俊二
風立ちぬ一葉一葉はそれぞれの運命(さだめ)にゆらぎ今を生き抜く
4
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詠み人知らず
紅を指す脣哀し老いの身の鏡に映る捨て切れぬ性
25
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詠み人知らず
砂濱の大き足跡辿りつつ思ふ生き越し波音に消ゆ
3
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恣翁
両側の店 悉く閉ざす戸を 朧に照らす月漂へり
19
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日向猫
虚ろなる器に注ぐ美酒はなく南京豆をカラリとふたつ
18
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恣翁
花浮かべ 呑まば止むべき手の震へ 呑むとも心は震ふべらなり
20
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聴雨
終にけふ秋蝉の声絶え果てて闇夜を照らす虫の音も消ゆ
5
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淋州
岩に割かれ 尽きが浦にて 待つ人を 夢にまでみる 我が未練かな
2
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詠み人知らず
流されて記憶の角は落とされて 丸く綺麗なものだけ残る
21
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恣翁
月時雨に 文燃す炎消えゆけど 夜更けの庭をなほ眺めたり
25
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河のほとり
秋風の吹く夕暮れは葛の葉のうらみてもなほひとりなりけり
8
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恣翁
踏み惑ふ焦がるる思ひ 断たむとて 重たき本をパンと閉ぢけり
22
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詠み人知らず
父母よよくぞ貧しくしてくれた 吾は土方から土方になった
8
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みなま
公園の魔術師てふ懐かしい母の鼻歌 銀杏色づき
5
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詠み人知らず
乙女履く 可愛いヒール 見るたびに 夜な夜な踏まれる 君を思うよ
2
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もなca
三度目の秋おとずれてふれあえば寂しさばかり探りあてる指
13
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詠み人知らず
共通の恐怖が杞憂と知ったとき 弛んだ頬が笑いになった
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