村上 喬のお気に入りの歌一覧
うすべに
夜明け前赤い炎も色あせて 薄らいでいく冬のさそり座
8
もっと見る
うすべに
指先が 世界のすべてになった夜 うつつに帰る雨はみぞれに
39
もっと見る
ななかまど
迎え火がほんのり灯るやさしさで父母を待つ初めての盆
61
もっと見る
灰色猫
あまりにも深く愛してしまったら修羅へと落ちる事もあるのよ
13
もっと見る
沙羅
夏らしく冷えたグラスに閉じ込めた泡の数だけ愛して欲しい
5
もっと見る
村木美月
「逢いたい」と伝えられずにメールには一行送る「月が綺麗よ」
9
もっと見る
紫苑
空白の夏に真昼のたゆたひは合歓の吐息の雲となるまで
7
もっと見る
麻倉ゆえ
揺れていた二人の帰路は冷えていく手をつなげたら変わるだろうか
3
もっと見る
横井 信
寛解だ 回復の道 進もうか ふくらむ期待 不安も浮かぶ
47
もっと見る
滝川昌之
先週と「間違い探し」をするように日曜午後の居間は過ぎゆく
26
もっと見る
恣翁
黴臭き 虫喰ひだらけの古写本の 紙の匂ひも 懐かしきかな
19
もっと見る
栞
ひかり射す 白く四角い教室で 諦め方など教わらなかった
91
もっと見る
関山里桜
暮れなづむ八坂の塔を望みつつ車夫と行き交ひほほ笑みあへり
23
もっと見る
中森 つん
ハミングは凶器となりて言の葉のすべてで我の喉を切り裂く
3
もっと見る
ミツ子
そしていつか独りで目を閉じるとき私はわたしをほめるでしょうか
7
もっと見る
灰色猫
放課後の秋の陽射しにうっすらと褪せた背表紙ともに老いたね
19
もっと見る
へし切
小夜更けてもの思ひおれば秋しぐれ誰が泣く空にうかぶ面影
26
もっと見る
炭酸水
彼の手が冷えた耳たぶ覆うよに毛糸の帽子を深くかぶった
29
もっと見る
海恵ふきる
「ひとでだね」あなたは笑って包み込む 波打ち際のわたしの右手
10
もっと見る
九曜
空虚な脳みそに 明日のジョー全二十巻の抜けた本棚は
6
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[120]