詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
inosann
ゆっくりと只ゆっくりと過ぎていく九十路越える義母の空間
22
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月虹
歌人の子らまた歌人なる素直さよ日々より人は作られるらし
62
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祈り花
産まれ來る孫の靴下小さきを編みつつ馳せる祖母となる日を
14
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みつ鷹
日が暮れる窓にはりつく虫ひとつ ここで死のうと決めたのですか
9
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ふじこ
「かーか」から「おかーさん」へと変わった日 娘の笑顔なお鮮やかに
23
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千映
高額な補聴器母に買い求め「もとを取るまで頑張ってね」と
14
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へし切
薄らかに今宵の月夜かすみたる晴れぬこころの置き処もなく
28
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新座の迷い人
幼き日 祖母が糸取り 機織りしあの筬の音が 耳に残れり
16
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近江の人
再検査明日の不安とバイオリン涙出そうな瞑想曲
6
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滝川昌之
塩梅は冬日まかせの軒下に大根と柿は仲良く干され
30
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灰色猫
のりたまを迷うことなくふりかけるこの平凡な素晴らしき日々
23
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灰色猫
砂山に突き刺さってる空色のシャベルはきっと幼き国旗
23
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舞
吟遊の詩人とならば何処にて朽ちてゆくのも一葉の詩
16
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新座の迷い人
就職時 祖母に賜る 布団だが 懐かし惜しみ 廃棄に決めた
10
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inosann
帰る家わからなくなりし義母となり同居を急かす吾の心中
23
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千映
主婦であり母であり婆であるその前やっぱり女で生きてる
13
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新座の迷い人
童時に 鉱石ラジオ 作りては 遠方放送 入り喜ぶかな
11
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灰色猫
凍てついた梢の雪は刃の如く白く朝日を照り返しおり
22
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灰色猫
迷い込む猫に怯えつ睡蓮の鉢のめだかは冬を迎えり
24
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詠み人知らず
咲いたのに見向きもされない花ならば そっと手折ってぼくが飾るよ
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