呉竹のお気に入りの歌一覧
遠井 海
胸元のゆるく開いたティーシャツに戦闘力があると知った日
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恵
冬空にレースのごとき枝を張る桜に小さき芽を見つけおり
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紫草
母さんはかあさんだけどほんとはねそれだけでない顔を隠すの
95
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紫草
風の鳴る夜を慰みとめどなくどこかで犬の遠吠え聞こゆ
19
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芳立
略奪がないだけましかコンビニでやつと見つけたアンパンひとつ
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舞
飯場から家族へかける男らの電話を握る背の優しげに
14
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もなca
見送った後の寂しさ 秘めやかに沈丁花にほふ春のたそがれ
24
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舞
何気なく鏡見るたび父親へと似てくるような顔が見返す
8
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文麿
背を向けし君に魔法をかけたればきつと明日は微笑み浮かぶ
3
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芳立
姓名ヲ名乗レとわれに片言で訊く老人のしわの優しさ
2
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芳立
紅茶派の君のつたないコーヒーがなににも勝る残業手当
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文麿
抱きしめてしまへば二人墮つ故にまたねとかける言葉しかなく
13
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詠み人知らず
暖かな風もいいけど温かな 人に触れたい冷たい私
22
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もなca
子供らの声がはじける公園に陽のかたむけばやがて静けさ
14
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みやこうまし
日の暮れて人影薄き梅林を行けばかそけく梅が匂えり
14
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ふきのとう
突然に子を失うも前向きに生きると友は文に書きたり
24
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あまおう
遠い目で身じろぎもせずイグアナときみのメールを待つガラパゴス
27
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あまおう
口付けをねだるきみには丁度良い今宵の月の傾き加減
28
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卯月
北を指す矢の形してしらとりの空一面に鳴き渡るかな
10
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紫乃
天井の木目数えて18の時は短し 旅立ち前夜
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