桜田 武のお気に入りの歌一覧
横井 信
山へ入る信号を待つ十月の雲の隙間の雨後の夕焼け
13
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灰色猫
AIと人をどうして最初から区別するのか諮問いたします
8
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灰色猫
画用紙やインクの香りに包まれるためだけにゆく文房具店
12
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恣翁
立つるから折れし線香二三本 土の上にこそ燻りたりけれ
11
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ななかまど
夏はまだ居座っておりもみじ葉はあきらめ顔でただ天を見る
18
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滝川昌之
怒鳴られて仕事のミスでへこんだら無心になるまでバッティングセンター
13
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茂作
長月といへども聞けぬ蟲の聲 種まく時節を迷ふこのごろ
15
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バジル
柔らかく弦は擦れてバイオリンの音色は世界を縫い合わせゆく
16
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ななかまど
秋冷は虫のいたずら簾より漏れる熱波は砂漠より来る
12
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ななかまど
ぞよぞよと背筋の寒しプーチンと金正恩の黒き密談
11
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滝川昌之
アキアカネ稲の実りを回り視て時にとまって膨らみに触れ
16
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滝川昌之
乾いては女性の身体を抱くようにコーラの瓶を強く引き寄せ
12
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へし切
桔梗の涼しき花に露を置く野辺の草葉に秋はふふめり
13
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へし切
君恋ふる 悲流離悲流離と草雲雀 月夜の影の身に染みる歌
11
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横井 信
雨を待つ九月の午後のまだ暑い畑に撒いた大根の種
14
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横井 信
金色の稲穂の波に遠ざかる子ども神輿の太鼓の響き
18
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敦希
奉る他に吾が花求むるは 氣の荒ぶるか懷の富む
5
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ながさき
しばらくの 「苦」こそ有りとも 先々は 楽しみあまた なれを待つらむ
12
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バジル
陽の陰が伸びて涼める公園のベンチに掛けて季節を掬う
18
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ななかまど
冷やっこ一人でつつく夕方のテレビは伝う台風十三
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