鍬乃呑のお気に入りの歌一覧
りゅう たいせい
坂道を一気にチャリで駆け上がるそんな自分の過去を夢見る
9
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いちにのパッパ
友と飲み酒場を出れば雨静か旅立つときが近づいている
7
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みなま
二回目の入院前夜 口数の減りし夫に いよかんを剥く
34
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五穀米
お汁粉を食べるごとくに小説を愉しみてあれと太宰は言いし
5
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りゅう たいせい
誰しもが腹の中身を見せぬならこの世はきっと平和だろうに
4
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紹益
冬の空 今にも崩れ落ちそうで 山の彼方に真鶴が啼く
7
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たそがれ
この足は いつか再び歩けるか この顔はまた 笑えるだろうか
3
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あかつき
ちくちくと懲りること無きこの口をかがり縫いしてしまいたい夜
8
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藍鼠
マグカップの湯気と温みをいとおしむ飲みたくもあり飲みたくもなし
1
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由良
工場の鉄柵に留まった小雀の足には冷えが届きませんよう
7
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遠井 海
正解の見えぬ一票投じたり選挙を見せむと子らを引き連れ
11
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詠み人知らず
戯れ事は工場萌えの小娘ら 生涯そこで働いてみろ
9
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詠み人知らず
年取れば できると思っていたことが 重ねるほどに できない不思議
5
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風橋 平
今晩の豆腐を買いに部屋を立つ当確告ぐる画面を消して
4
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ふきのとう
あふれでる言葉あやつる二歳児は方言つかい吾に甘える
12
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偽嫁
たくさんを のぞまぬことが そんなにも おかしなことか ささやかでいい
7
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いり子
日雇いの道路工事の青年が空を見上げる流星群だ
15
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偽嫁
中年になった娘よ老親をパパよママよと呼ぶな恥ずかし
16
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紗月
憎しみと植え付けられた道徳がヒトになれない吾を生み落とす
2
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キノシタサトル
おとのないところにすんでいるさかなみたいにつるりつるりと黙る
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