猫実主税のお気に入りの歌一覧
もなca
ベランダで風に吹かれてひとり見る夏のなごりの遠花火かな
13
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恣翁
窓越しの真昼の海は ぎらぎらと 陽を照り返す 硝子の破片
18
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紫苑
炎天に立つくれなゐの目より入り胸ひたすかにさるすべり咲く
8
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もなca
夜風には初秋の気配立ちこめて心しづもる通夜の帰り道
13
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五穀米
夕方の優しき時間となることを病みて初めて知ることなりし
14
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恣翁
山頂に登れば 眺めありありと 耳目を恥ぢて 気宇を発せず
15
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浅草大将
まつならぬ竹島風の荒ぶれば世にからごとの後をひきつつ
7
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桜園
法師蝉の初鳴きしみじみ聞きおるに俄か雨きて声のとぎれぬ
15
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桜園
夕顔の花ほぐしゆく軒の先水色の空茜しはじむ
11
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紫草
あきらめて手を離したる柿の実の稚緑にため息を聞く
17
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紫苑
昨夜までをくるひ鳴きしに蝉の音の絶えてきはだつ風鈴のおと
5
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五穀米
仕事場でアイス珈琲飲みながらインストールを首尾よく終える
1
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もなca
Tシャツに風はらませて自転車の少年一気に坂道を下る
12
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恣翁
団扇の手 休めて見遣る軒先の 釣忍なむ 風に回れる
14
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恣翁
卓並べ 共に励みし吾は異土に 何時か 利達の君と見ゆべき
15
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紫苑
交はらぬ道とは知らねうつせみの身をうきふねの夜にまかせて
7
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紫草
風吹けば木漏れ日揺れて舞始む庭の葉影は障子に遊び
9
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五穀米
事務所には塩飴瓶で置いてある土木現場の夏は厳しき
7
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風蘭
遅く起きて喉の渇いた目覚めには西瓜の冷えた汁すすり飲む
9
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光源氏
ふるさとに戀にやつれた身を寄せば花たちばなの香ぞ匂ひたる
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