猫実主税のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
柘榴の木垂る小枝に赤き実のかなしみなるを知る人ぞなき
15
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桜園
おばちゃん歌教えてと頼みし子と朝顔の歌指折り詠みき
14
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紫草
約束の重さを量るすべはなく錆びついた街の夕焼けながむ
17
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浅草大将
辛からむ旅のみ空にとぶ鳥の明日から宿をなみのうき寝は
10
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浅草大将
野を渡る色なき風の糸を染めて秋の千草はにしき織るらむ
22
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桜園
すぢ雲と入道雲の行きあひて空も秋めく長月はじめに
13
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五穀米
衝動の湧き出でしこと少なくて静かに西瓜を食めるこの夏
10
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五穀米
描き直すことも決断キャンバスの下絵を眺めること三カ月
6
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もなca
庭先に立つ幼子の頭上には大きく咲いた芙蓉揺れをり
7
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紫苑
寝ねがての隈をうつして深秋のあさ姿見のひややかに立つ
12
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恣翁
日の暮れの空に 懸かりし銅の 月眺めつつ小用を足す
14
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桜園
隣家から聞こえるサザンなつかしき声にあわせて我も歌えり
10
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桜園
花少なき晩夏の道に見えきたるどれより深き露草の青
15
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桜園
あかときに聞こゆは鳩のぐぐる声蝉にかわりて誇らしげに鳴く
12
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詠み人知らず
ゆきあひに時をかさねて鳴きくらす空蝉のこゑ松虫のこゑ
22
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紫草
白い道空飛ぶ鳥の影ひとつこぼれる汗を吸いつくしおり
11
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浅草大将
ゆく末をとふのうらみに千鳥なけど声も通はぬ野田の玉川
8
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浅草大将
終はりせば今朝こそ秋はきぬぎぬの苫屋の恋も昨日ひと夏
11
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詠み人知らず
恋ひまさる月影遠くみえる夜はあをさぎのこゑのまいて侘びしき
12
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芳立
夏の夜のかがりの色もあしたにはサッシペレレのせゐにするかい
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