詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
松本直哉
姉妹かはるがはるに田作りをいりつつ蜜を煮つめゆくかな
4
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芳立
初春のころもひとへにあらたまの年越しごとにかさねきしかな
9
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小林道憲
奥山に鳥とぶ姿立ち消えて 訪う人なく雪の降り積む
15
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芳立
道ゆけば去年と変はらずふるままにけやき落ち葉の尽くるころかな
10
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速魚
罪一つ消し去るために鳥籠の鍵を壊してあなたを放す
23
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小林道憲
桐の葉の欠けたるところに星ありて 眠れぬ夜をひとり過ごしつ
20
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松本直哉
いつぽんのわだちのこしてはしりさる子よ日をつかめ日はみじかければ
2
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小林道憲
秋暮れて嵯峨野の道の野の宮の竹の葉風は恨みなりけり
15
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緋色
図書館と武道館しかない町の学生の目に動物が住む
3
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みなま
バナナバナナ丸めてころがす紙くずと一緒にころがる黄色いインコ
10
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紫苑
ぬばたまの夢の底ひにおつるとき呼ばはむ風のこゑのはげしき
19
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松本直哉
しろうまの大雪渓のとこしへにとけぬがごとくきみのつれなき
2
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速魚
あなたでも良かったのだとふと惑う灯のない家に辿り着く時
24
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あきなり
君思う五百の朝は満ち足りた隣へ続く明日がなくとも
4
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松本直哉
万聖節の前夜の仮装うちあはす子らのひそひそ話ゆかしき
4
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恣翁
海と空の間の色濃き一線に 遊子の遠く 息衝けるかな
15
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恣翁
白皙の面に 思春期を偲ばせて 億劫さうに 黒目瞬く
17
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紫苑
誘うてひとになびかぬ木犀のみぢかき春をひたにほひたつ
16
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葵の助
藍色が溶け合う空を見た後でふたり眺める天井の星
4
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松本直哉
栄耀はまぼろしときえ浅茅生に虫の音しげきアテネの廃墟
3
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