詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
芳立
梅雨寒やみ寺の庭の紫陽花にレインコートの薔薇そふるひと
8
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芳立
そにどりの碧き地球をうつすらむ軍の神の星のガラスは
7
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松本直哉
放課後の渡り廊下のトロンボオン木星といふ快楽の神
6
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芳立
海原に慈しみなどおぼえじな御仏の名に追はれゆく民
7
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村上 喬
星々が静かにささやく野際にて笹の葉先に蛍舞いおり
32
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松本直哉
濃きひかげもとめて坐るしきものにしめりをおびて芝生のあをき
7
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松本直哉
道のべに咲くあぢさゐにたちどまる父性といふはふたしかなもの
9
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芳立
いくたびも夏は巡れど思ひ出す影はしぶきのふりかかる君
7
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松本直哉
光年のかなたのほしのかげやどす遺影のきみのゑみやはらかに
7
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松本直哉
誓ふなと主はのたまひき永遠の愛誓はぬ婚の簡素なりけり
6
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松本直哉
生えぎはにくちづけをしてきみ抱けば夏のいのちのあまくかをりぬ
14
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松本直哉
実山椒炊く夜はふけて雨音のひときはしげくきこゆる厨
8
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松本直哉
性悪説の書をよみさしてまひるまのあかきくりやにサラダつくりぬ
6
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芳立
夏の日の長きにときはおぼえねどやがて恋しき声ぞたづぬる
12
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松本直哉
暮れがてにひかりしづけき夕つかたくちなしの花の白くにほへる
8
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紫苑
おほなゐの地に数多とふイコンをし想うて聞きぬニコライの鐘
11
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恣翁
直接のかかわり絶ちし東京を 颯爽と行く 吾は異邦人
24
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芳立
われらのみありしひと夜を夢とみるころは変はらず初ほたるひとつ
12
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松本直哉
枇杷熟れてたわわにみのる梅雨晴れの木蔭にしばしあせをぬぐへり
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速魚
この星の雫あつめし夏みかん零さぬようにもぎ取る ひとつ
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