詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
小葵のごとく 傷痕汚しけり 肌を蛇の這ひ回るがに
13
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芳立
たちさわぐ暑し涼しの声ながら惑はず稔る穂波なりけり
8
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恣翁
果てしなく 放物線を描きつつ 時空のうちを 意識落ちゆく
19
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速魚
人魚らが灯火を求め戸を叩く大風の来るぬばたまの夜
12
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恣翁
胎内に宿れる十月に 原始からの進化の夢を 胎児見るらむ
23
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芳立
秋の月うつす川面に波たたば涙やどして見ると知らなむ
9
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松本直哉
薔薇窓にゆふかげさしてしづかなり被昇天祭ミサはをはりぬ
5
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紫苑
ふるへてゐる 夜の底ひを刈られたる田のおもに立つ風のこゑごゑ
10
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芳立
追分や宵のかがりのゆらめきに君は女の顔をさらせり
6
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卯月
すき・きらい・すきと花びらちぎっては「みーちゃんママのことがだいすき」
3
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恣翁
しゃがむ吾と 見守る父の目交ひの砂浜 辷る猛禽の影
22
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falcon
「左翼とは俺のことかよ」まじまじと友の顔みるビールが苦い
12
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松本直哉
水を打つ庭の葉叢に虹色のとかげせつなにひかりてきゆる
11
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卯月
胸に手をあてれば深く息づいてわたしを呼んでいる銀河核
7
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松本直哉
不発弾遠巻きにして人絶えし午後のしづもり鳥なきわたる
11
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芳立
いつまでやときはと思ふ鳴る神の音にまつ風なほ熱くして
6
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卯月
では僕は金魚になろう君の手が僕をすくってくれるのならば
9
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恣翁
暁天の藍に染まりて 欄に懸かる羽衣 朝顔の咲く
26
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河のほとり
世に飽きて心を常に遣る方とかなしく思へ澄みわたる空
9
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恣翁
蜩の物憂く鳴きし停車場に 任地を想ひ 驟雨に対す
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