あかつきのお気に入りの歌一覧
西村 由佳里
外出をせずとも心は満たされてふふふふふふと色を塗ってる
6
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ななかまど
車窓から見える二階の灯がきえる電車に合わす夕食ならん
11
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うすべに
猛暑の日 こんちきちんは聞こえない 都大路にかげろうゆれる
10
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名鈴
打ち揃ひ 土用の丑の日 鰻飯 湿る暑さも つい忘れらる
11
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KEN
アンタレス せせら笑ひて 脈を打つ 雨と病みとに 歪む十字路
9
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灰色猫
この胸に今なお巡る遠い日の声にならない真夏の果実
14
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只野ハル
異世界に繋がるような廃線のトンネル跡を通り抜けても
11
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丑之助
リビングで夜明けの音を聞いてみる全てがうまく行くかもしれない
6
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千野鶴子
君がもし生を退屈と思うなら花の名前を覚えることだ
7
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弥栄成就
若駒が 天馬と成りて 飛翔する 神の一手を 究めるために
18
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トウジさん
清冽な湧水流れて滝となり深藍の色滲みて涼し
8
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ななかまど
百合の香をたどりて登る丘のうえ民話のなかに曲がり屋は立つ
13
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滝川昌之
頂上の 花芽見たくて垂直にヒマワリのぼる登山家の蟻
15
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樟明子
長雨に彈けしトマト愛ほしくぐつぐつ煮込み私となりぬ
8
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蔓葵
水無瀬川下ゆく水をせきかねてなみだの淵をわたるばかりぞ
7
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はなしのぶ゙
所在なげに吊されてゐるわが喪服 夜道に別れの言葉すてきし
8
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うすべに
帰れない田舎おもえば目に浮かぶ 巡礼の背を追うあかとんぼ
9
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はなしのぶ゙
あらざらむ夢の欠片をうち捨てて細くなりたる夜の髪すすぐ
12
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ななかまど
湿原を吹きたる風に色はなく水面やさしくヒツジグサ笑む
11
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横井 信
まだ夏は遠くにありて晴れてゆく空を見上げて蝉は鳴いてる
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