もぢずりのお気に入りの歌一覧
inosann
気に食わぬ事ありしときをふりかえりつまずきし石の小さきに気付く
29
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日向猫
ほの朱き夕映えに染む白壁は秘めたる秋にひんやり湿る
21
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村上 喬
ごめんねの気持ちを運ぶメールさえ打ち落とすごと雷雨過ぎゆく
20
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紫草
身をこごめ無花果の実に分け入れば千手観音千体ならび
19
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舞
まだ青き頭べを垂れる稲笹を清やかに鳴らし夏の風吹く
12
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詠み人知らず
山あいの洒落た名前の施設には 来ない家族を待つ人ばかり
21
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村上 喬
「世界には一組の孤独があるだけね」君がぽつりとこぼしたことば
11
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村上 喬
境内の木陰に二人寄りそえば世界を覆い蟬時雨ふる
20
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五穀米
父母の家に行くたび素麺を食べる場面に出合いけるかも
3
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五穀米
よそ者に美学教えて東急線降りれば街路に並ぶ植木鉢
3
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五穀米
子守唄歌えその詩に一滴の寓意もなしと知らぬふりして
7
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五穀米
ブライダルベール吊るして我が部屋のひとつの世界としての景観
4
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みなま
初盆に点す蝋燭揺らめいてあたかも夫が話すかのごと
15
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紫草
竹支柱を昇り尽くせし自然薯の意志は確かに空をまさぐる
20
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五穀米
暑くって嫌いになってしまいそう夏に生まれた夏のオンナでも
3
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みなま
朝の庭 毛虫という名の赤子あり殺せる吾は地獄に堕ちる
11
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みなま
今はただ子等が健やかなることを ただ感謝せん ただ慈しまん
18
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詠み人知らず
文庫本お尻のポケット二冊詰め 涼を拝借デパートの椅子
12
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村上 喬
梅の実の青くすみたる酒瓶に今年の夏の光ゆれおり
42
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詠み人知らず
二連ある手前の山が先に去り 月は無音で宙に貼りつく
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