風蘭のお気に入りの歌一覧
紫苑
やはらかくとほきにありぬ名も知らぬままに三年を過ぐししひとの
7
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紫苑
たまゆらの藍のはかなし萎れゆくあさがほの蜜くちに含めば
18
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紫苑
あをさぎの発ちし汀にいはばしる垂水へはつかまつ風の吹く
6
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紫苑
明けぬれば傘を閉ざしぬゆくかげの月夜茸はや死臭はなちつ
4
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紫苑
花の色はすがれゆくとも胸そこひうづみ火のなほくすぶりやまず
5
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紫苑
かへりこよ呪といふ枷を背負ふひとやさしき思想を叫ばむがため
6
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芳立
着信を待ちつづければ言ひ訳が筆無精かよ夏の終はりに
3
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芳立
うつそみはまだあき風とおぼえぬにつくづく聞けば蝉が説くなり
7
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芳立
世のなかは馬鹿が多くてあき風に桃井かおりと飲みたい月夜
13
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芳立
野に空にちれる珠ども集むともとどかぬあきの月ぞさやけき
6
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桜園
花少なき晩夏の道に見えきたるどれより深き露草の青
15
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桜園
猛暑日の続けど稲田を吹く風に涼しさ覚ゆ八月の尽
19
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桜園
寝つかれぬ閨のしじまに聞こえるは寂しげに鳴く鈴虫の声
15
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猫実主税
果てもせぬ山鳥の尾のひとり寝のかそけき夜半の虫のこゑかな
4
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猫実主税
今日しもぞ果たての里は雪解してうぐひす来鳴く春の山川
6
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猫実主税
朝ぼらけ散れるもみぢに置く霜を踏みつつ歩む音のかそけさ
11
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猫実主税
散りかかるもみぢもあらぬ池の面にただ澄みわたる冬の空かな
11
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猫実主税
春雨にあまぎる山の雲間よりほの見えし花の散らなくもがな
5
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猫実主税
散りぬらんはつかに見えし桜花きぞ降る雨の軒を打つ間に
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猫実主税
雪深み道もたえにし里にあればはるけき方の花をしぞ思ふ
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