もなcaのお気に入りの歌一覧
風花
去る人へかける言葉の収まりしほどよき尺まで電車留まりき
17
もっと見る
只野ハル
蜩の鳴く声遠く聞く夕べ喪失感が滲み始める
14
もっと見る
只野ハル
もう一度失くしてしまったおかえりを聞いてみたくてひとりただいま
13
もっと見る
芳立
夏深し稲のみどりの濃さ増して雲のひかりに立ちくらみする
18
もっと見る
千映
ほころびを 縫ったりゴムを 通せますまだまだ出来る母の手仕事
16
もっと見る
詠み人知らず
下方から炙り出された雲たちの 不吉な色も わたしの一部
12
もっと見る
矢車菊
てのひらに蛍が淡く光るやうな真夏の夜の青きカクテル
22
もっと見る
へし切
病む人のこころ思はで医者と言ふ徳なき人に仁術はなき
24
もっと見る
恣翁
幾度も 扇子のごとき漣の 渚に光り 押し寄せたりけり
17
もっと見る
恣翁
幾条の 水平線に並ぶ雲 蒼鉛に染む堤のごとし
19
もっと見る
あまおう
ただいまと、おかえりなさい。明日もまた、繰り返される確かな絆
28
もっと見る
むくり
初歌に ご縁のあれよと 願をかけさてあいさつを どうぞ、よろしく
18
もっと見る
林林
土用干し夕日に感謝を捧げつつ少し赤らむ笊の梅たち
17
もっと見る
詠み人知らず
道端でストッキングの屍が 日に晒された 静かな絵画
17
もっと見る
秋日好
昨冬に耕し肥入れ植え付けた花壇が花に埋まる仕合せ
18
もっと見る
恣翁
しんしんと 重力のみの支配せし闇 脈づきて 水平線見ゆ
20
もっと見る
舞
斎場の朝まだ消えぬ電灯に悼む人ある夏ひと夜かな
23
もっと見る
詠み人知らず
水際に引き寄せられて浸したる手のひら泳ぐ灼熱の午後
17
もっと見る
詠み人知らず
遠景にぽつぽつ見える幸福を 写真に収め 絶望を知る
14
もっと見る
詠み人知らず
のぞみなど叶うはずなき凡人は せめて指定の 席につきたい
21
もっと見る
[1]
<<
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
>>
[284]