遠井 海のお気に入りの歌一覧
更紗
歳を経て齢九十 おだやかに微笑む顔に映る人生
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へし切
団塊は一括りさるいつの世も 個と叫びたしこの瞬間も
9
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詠み人知らず
娘らの背高くなりてランドセルのちひさく見ゆる思春期前夜
5
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詠み人知らず
洗濯の終りし衣干しにけり左右対称ひとのかたちに
3
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もなca
知りたくはないことまでも知らされてネットの海で溺れる魚
16
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詠伝
ブラジャーと揃いのショーツでいなくては100パーセントの力は出ない
13
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イマココ
面会室で母と向き合うこの母をこんなに小さくしたのは私だ
13
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いちにのパッパ
消灯の後に始まる六歳の絵本の中のようなお話
17
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結美
平行線 うんと延ばして ほんとうに交わらないか試そう あたしと
5
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舞
地下鉄の闇より出でて闇へ入る立ち竦みたり穴の深きに
6
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日向猫
滑り台の手摺りに残る忘れ物ちょっと湿った毛糸の帽子
18
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あきなり
どちら様? 我は十九の少女よ、と幻の海指し笑う祖母
7
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南 瑠夏
掃除機に吸い込まれていく亡骸はカラカラ鳴いて冬が広がる
4
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詠み人知らず
果物のやうに追熟させむとて机上に放置す青き思想を
8
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紹益
暗くから 暗くなるまで 働けど 暮らし苦しく 黒い手を見る
18
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カサイ
でもどうせタイムマシンで戻ってもわたしはきっと同じことする
21
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五穀米
半生を笑顔ひとつで行き抜きて我が生業のコツと言う父
6
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もなca
赤い実をふたつ残して収穫を終えた柿の木青空に映ゆ
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のの子
校庭も校舎も紺に染められる一秒みんな一人になった
6
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みやこうまし
一番い紅葉の池に鴨のいて池面に描く二筋の糸
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