床子のお気に入りの歌一覧
ふきのとう
一面の雪の世界に夕日さし光と影はわれをのみこむ
14
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あそびくも
なにもかも置きっ放しにする君の独りぼっちになった靴下
22
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村上
クラリネットの響きはかなしブラームス秋の夕陽のしづかに昏るる
8
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浅草大将
春立てば夕べの雪もくれなゐの風の花とぞ今朝は散りぬる
15
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恣翁
文机の花瓶に挿して 密やかに 香り混じれる 梅と水仙
23
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紫草
凛々として命の小粒ならびおる 梅の小枝の媚ぬが清し
16
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みやこうまし
春まじかベンチを直す槌の音ひびく辺りに山茶花の散る
15
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深山
降ったまま 綺麗なままで いたかったものも言わずに 泥なずむ雪
5
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西村 由佳里
何もない 空は吐息を 吸いこんで 涙のような 星を浮かべる
4
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栞
猫舌のきみがふうふう息を吹く冬の夕餉のしあわせの音
14
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みやこうまし
本音秘めスムーズなれる人との和喜ぶほどに心乾きぬ
3
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白亜
見上げているのは雪ですか それともどこかにすてた純粋ですか
4
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氷魚
かじられたチーズのようにでこぼこであの人の心は塩辛いだろう
5
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とまと
あるだけの絆創膏で口塞ぐ 真っ赤な嘘が溢れる前に
6
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工藤吉生
憎しみを社会に向けて人に向け自分に向けてそこで落ち着く
6
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花鳥風月
気分良く振る舞えた日の夜思う誰かが傷ついたんじゃないかと
8
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透子
忍びくる明けの陽射しのまばゆさに淡く融けたる眠れない夜
8
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凍
いつまでもさみしいうたがすきなのでさみしいひとになってしまった
9
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白亜
さよならを言えないままだ 消えかたまで雪とおなじでなくていいのに
6
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ねこめ
自分だけ抱きしめていたいつの日もどこに行ってもあなたといても
4
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