想野のお気に入りの歌一覧
半格斎
ゐたはりの聲かけあゐし待合ひの椅子ゆづりあふとも白髮かな
21
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みやこうまし
白梅の瞬くごとく輝けり夕日のおちて闇迫るきわ
13
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花鳥風月
深夜二時声を出さずに泣いているスーツ姿のおじさんを見た
32
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恣翁
校庭の榧に混じりて 純白の 辛夷の花ぞ 陽に向かひける
26
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紫草
沿線に菜の花つづく春列車 うつら寝過し戻るも楽し
31
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芳立
おそ咲きの梅の香きけばはるかなる与那国島は海びらきとふ
13
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メガネ
道端に名もなき花のあるやうにうたの生きゆく世を思ひけり
81
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紫草
長らえし姑をみており吾が夫 俺は「あばよ」と死にたいと言う
12
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風蘭
ともにあり季節を愛でた日のことを置き去りにして春はまた来る。
27
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芳立
川べりはテントもはるのしつらへにさては桜を待つばかりかな
11
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ふきのとう
目にとまる可憐に咲きし黄色花君に似てしかその名知りたく
16
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浅草大将
朝ぼらけ霞がうらをゆく舟もはるはほのかに見え隠れつつ
19
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在原紀之
鎮魂の大和歌をぞ詠えども我が身思へば偽善にあらぬか
12
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浅草大将
一締めの千代紙むなし群鶴を折り初めにしに君逝きたまふ
17
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あそびくも
ひるどきの暖簾の奥は遠近のすする背中が辛苦をかたる
16
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紫苑
志はたさぬままに戻りえぬふるさと思ふゆふぐれの空
19
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ふきのとう
つかの間の春の日差しのぬくもりにぶらんこで遊ぶ子らの楽しき
8
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聴雨
ひとひらの花びら落ちてゆくやうに記憶失ふ人の愛しさ
18
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さる
凍てつきし今日の散歩の道渇き大寒の朝はく息白く
10
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市川ありさ
対岸のあなたの家は燃えていて私は少し微笑んでいた
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