住川幸のお気に入りの歌一覧
笑能子
断捨離がさくさくすすむ年の瀬にふと複雑な未練を感じ
11
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おおしまゆきこ
来年の話をしてる六個入りパック卵の上の文字列
14
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@
冷藏庫のうなりが途切れる一瞬に魚は靜かに目を濁らせた
4
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南 瑠夏
ナイフより切れる言葉を買いにいく少年たちを見送る夕べ
8
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洩矢転石
失ったものがあまりに大きくて夕立のなか一人爛れる
4
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紫草
脱ぎ捨てた黒いキャミソール裏返りスパンコールが光を放つ
7
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南 瑠夏
自分にも泣いてることがばれないようにただ立ち尽くす夕立のなか
5
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@
数千の死を踏みしめる足の裏 あなたは海にもう還れない
8
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片井俊二
風はゆく雲は流れて鳥はゆく夏は過ぎゆく我を残して
2
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ビビ
一瞬の晴れ間 駆け出す浴衣の子君とあの子を鳥居から見る
1
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ともぞう
うつろいて陽炎のごと去りし夏 染まるもみじ葉君よいずこに
2
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おおしまゆきこ
もろもろと崩れて溶けてゆくわたし 真夏の昼は影ばかり濃い
8
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詠み人知らず
ベランダで猫背丸めてうつむいてひとりぼっちの線香花火
6
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律
西校舎 渡り廊下は君と僕 ひとつ歳の差、つなぐ架け橋
3
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ひかげ
閉めるべき思い出のドア前にしてうつむいたままやりすごしてる
12
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詠み人知らず
園児らの黄色の帽子散らばりて雀も弾む冬の陽だまり
23
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ビビ
言い出せず うなじのあたりで留まった台詞が膿んでこじれる頭痛
14
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朔夜
うわああと叫び出したい衝動をギュッと抑えて走る坂道
5
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おおしまゆきこ
何気ない思い出話の跳弾が急所に当たり死にそうになる
22
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おおしまゆきこ
秋風をおおきく胸に吸い込んで金木犀のありかを探る
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