漆黒のお気に入りの歌一覧
三沢左右
「さよなら」の四文字を打ち消そうとして力不足の「またね」三文字
35
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三沢左右
青空を包み込みたるシーツあり幸せひとつ日曜の朝
34
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三沢左右
明星を射るがごとくに弓めきて夏の終りを告ぐる三日月
34
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でくのぼう
きみがゐるただそれだけのことなのに泪あふれる文月のとき
23
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でくのぼう
命果て思ひことづて遺しゆく心に點せし螢火ひとつ
23
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でくのぼう
けふもまた命つなぎし七粒の藥に抱く殺意哀しき
23
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でくのぼう
吾れの居ぬ朝の寢床の枯寂しさに香焚き偲ぶ春の終はりを
26
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でくのぼう
朱音空命燃やして染めあげし戀の旅路の果てることなし
26
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でくのぼう
この命たとへる花はなけれども輪廻のごとくそばに咲きをり
26
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でくのぼう
時雨をる萩は麗し寺の庭鎭まりゆきし戀路かなしき
25
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でくのぼう
みたされぬこころまよひて歩くみちひとり生くるも月は照りをり
28
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でくのぼう
水無月の靜かな午後のギャラリーに訪ね來る君紫陽花のとき
26
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でくのぼう
いまは亡き母に供へし花一輪香焚きをれば吾れを呼ぶ聲
45
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光源氏
若き日の詩歌ひもとくゆふまぐれほのかに淡き戀のつれづれ
32
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光源氏
天才と謂はれし者は人しれずあまたの歌に耳をかたむけ
39
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光源氏
父母よあの世もきっと暑かやろね烟草が慾しかね水もあっとよ
34
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光源氏
心なき歌に心を痛めてもその心さへ無きと思へば
36
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光源氏
ながめわびぬ今よりほかに花は無し月は隱れど歌を忘るな
32
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光源氏
ぬばたまの夜にみだれし黒髪のまだ覚めやらぬ風のそそめき
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光源氏
果てもなき時の流れに涙して花は花なれ人も人なれ
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