蒼井 月子のお気に入りの歌一覧
恣翁
鴉群れ 芥に混じる 無花果を 人も恐れず ただ啄めり
22
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聴雨
朝は来る心の闇を切り裂いて強制的な今日のはじまり
15
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鷹雪
ひとつだけ語尾が敬語になってたね そうだね 他人になったんだよね
106
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光源氏
手をふりし知覽の空や夏の風うるむ瞼に蝉も鳴くらむ
10
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光源氏
虚しさは忘れやはする月の影野原の露のうたかたの夢
13
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ほたる
輪郭が一つに溶けてゆく夜に 罪と理性の境目はなく
59
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ほたる
頼りなく危うき網に掬われて君の金魚になりたい一夜
16
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まるたまる
君想う吾の周りだけ雨が降る濡れて行こうかいつか逢うまで
12
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半格斎
濃紫ひと色のみのあさがおに他は無しやと息吹きかける
12
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光源氏
行く川の別れを惜しむ秋の朝惑ひの舟を一人見送り
6
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あそびくも
満ちて欠く影うつろへど吾が恋は常し世渡る月にこそあれ
13
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敷島ヤマト
ゼラチンで固まるような想いならいらない 愛とは溢れ出すもの
6
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元円
生きていくための小さな自信さえ手からこぼれた五月二十九日
13
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透子
この肌に触れたことさえないくせに心に触れた指の温みよ
25
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光源氏
拔けもせぬ闇の小泥にとらはれて終着駅は夢に見えつつ
10
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風橋 平
蕾らは空の在処をうたがはず押しひろげたり白の桜を
43
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詠み人知らず
ひらがなの「ら」の字を描くように散る桜の花びら ららららららら
40
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緋色
まちがいを正したあとの静寂をその人だけが明日と名付ける
52
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晴流奏
カエルのまま会いに来ましたキスをして元の姿に戻して欲しい
13
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腕鷹
しあわせとか いとおしいとか すきだとか さびしくつらく せつないこととか
13
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