夏緒のお気に入りの歌一覧
NORANEKO
節々の痛みに目覚むわが幼年三十八度五分の故郷へ
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市川春水
こまやかな春のひざしを駆けぬけてはこばれてくる菜の花のとき
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詠み人知らず
土を分け迷わず伸びる根に宿る生きる力が春なのでしょう
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蕾野
吹き上がる白きビニール 君もまた確認されない何かになるのか
4
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やんや
手のひらに川と書かれたひとに逢い流れていった船を数える
1
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まりこ
ガス滅菌しておいたから僕の指きらきら君の白目にさわる
3
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いちにのパッパ
プラレールのレールは少し足りぬけど飽きることなく幼ふたりは
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もなca
朝の陽に髪光らせて自転車をこぐ女学生の吐く息白し
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ふきのとう
さみどりの七草粥の食卓を春の光はやわらにつつむ
14
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にいこ
そのままのかたちがいいの、よく見て、バスルームの床、ちょっとななめなの
2
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詠み人知らず
指先を離れて飛んだ花びらのすきは占うように散りゆく
5
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恵
音も無く落ち来る雪を見上げおり そうかそうなんだ叶わなかったんだ
29
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みろり
オリオンと一等星といくつかの点と飛行機がきれい、東京
5
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みやこうまし
薔薇園の鉄のベンチは寒かろう二人で坐りし夏の日遠し
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遠井 海
客のない観覧車回る遊園地エネルギーだけ消費しながら
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垂々
あんなにも間違っていたやり方のひとつひとつが青春だった
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みなみぐち
冷えてないビール同士で寄り添えばなんにも期待されないふたり
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卯月
飛行機の雲が伸びゆく夕まぐれ誰もわたしを待ってはいない
3
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風橋 平
琥珀づけにされた蟻の牙が咬む一秒後には血が出る世界
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紫草
冷えびえと流しに茶碗積まれいて深夜にどっと土砂降りの雨
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