みみ松のお気に入りの歌一覧
おおみはじめ
すでに灯も消えた図書館入口に赤い首輪の猫はたたずみ
15
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白亜
汝が筆の穗先を染むる青 雨に滲み 紫陽花の蒼となりにけるかも
6
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環
回転する欲望 回る寿司見つめ少しさみしく鯵の皿とる
5
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芳立
あかしてはかへらぬものと知らませばいまも秘めまし袖のほたる火
12
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笑能子
人の縁紐解いて知る興深さやがては総て円環となり
3
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ケンイチ
大岩のごと留まりし雲塊の刹那に降りし白妙の滝
8
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環
無灯火で自転車こぎゆく暗闇にからだ融けあふもつともつと黒へ
2
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芳立
ながむればひとよの旅もみづとりの立ちの急ぎとしめす父母
15
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まるたまる
明け方の夢はサイケな彩りで吾の欲望沈む水槽
14
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三沢左右
散り掛かるあたら雪花ひとつぶを選みとるごと君と出会ひき
19
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水葉
我が内にかくも激しきことありて我が手に余りくやしかなしき
8
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ねずみ
しずしずと 献せん如く 持つわけは崩したくないキャラ弁当
3
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こはぎ
重力に負けまいと頬持ち上げて君の隣を死守する決意
2
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横雲
ながめつつふる身を歎きいたづらに移ろふ花の色ぞいとしき
12
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庭鳥
つぼみすらつけずに枯れた朝顔の鉢に引っ越す夕顔の苗
17
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恣翁
真っ直ぐな 眼差し向ける 幼女の 瞳を籠める 鳶色の翳
21
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詠み人知らず
君からのメールひとこと「おはよう」で今日といふ日が輝き始む
4
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ちょうのすけ
あかつきの太陽を背に帰路につく 未だ覚めやらぬ夢のあとさき
7
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舞
密やかに電車の揺れに聞こえくる妻買い来たる御守りの鈴
17
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ねずみ
我も蛾も暗闇遊ぶ戀の焔で焦がれ悶える夜のてふてふ
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