狭霧のお気に入りの歌一覧
ケンイチ
浅みづき波立つ湖につぎはぎの夏ひとひらの栞を挿む
12
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あそびくも
たまきはる命の枷は玉蔓はりつく荊棘くれなゐに咲く
12
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浅草大将
みすずかる品の人とは思はねど名ぞまつ本の出には呆れり
7
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芳立
陸奥のしのぶもぢずり染めにけり心つくしの人とまがへば
9
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芳立
ときは松もとより朽つや与太者の大臣となる世こそ末なれ
5
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在原紀之
夕立の筆と絵の具がキャンバスの乾いた街を水彩画へと
12
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栞(しおり)
寝る前のちゅーを「いやだ」とごねられて娘に見えた女性の芽生え
2
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falcon
窓辺とふ夏虫ほのか尾をひきて飛びゆく方にあはき月かげ
14
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浅草大将
夏ごしの雨にみそぎの夜は明けて白きむくげに露の耀よふ
14
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浅草大将
わが頭まわらぬ寿司屋のネタ不足ウニか帆立かいくらも詠めず
8
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紫苑
禍きまで紅玉を孕むクレマチス戦ぐ花蕊は我が魂を吸ふ
10
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浅草大将
夏なれば夜のながめぞよしの山散らふほたるの花に劣らず
13
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加祢
ゆるげども御座の石は抜けぬとぞ武甕槌の神のおはせば
22
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山桃
青山をなほもかくすか春霞ふた行くわれに亡郷のうた
12
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山桃
祈りゆく行雲流水ひとの身のはかなさ凍みて春の雪降る
17
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加祢
花も散り人の心のいかばかりありしと思へば春もかなしき
21
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加祢
さかづきをなみとみたして豊栄のみよにつぎゆく笹の露かな
29
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加祢
枕敷くこほりもとけて波もよにゆらぐ心地すあつき夜半かな
23
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あそびくも
細瓜の青みづみづし丸かぶり音涼やかに香り立つ夏
49
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逢
捨てられたかなしみをすべて受けとめているから海は冷たいのだろう
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