さとうはなのお気に入りの歌一覧
飯田彩乃
きみが陽に透かす琥珀に眠るその虫の死骸もわたしの前世
20
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夏嶋 真子
朔太郎の詩集に氷輪封じ込め闇に浸せば凍る遠吠え
8
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市川ありさ
意味のないことを何度も繰り返し君が好きだと耳朶を噛む
4
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浅草大将
浪しぶき砕けて凍る巖が根になほ積みやまぬ海のしら雪
20
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光源氏
ほのかにも見てし心に春の雨色あるごとに嘆くうぐひす
19
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悠々
ゆきほたる仄ないのち燃やし翔ぶゆくへさだめぬけふの戀空
27
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きりあ
庭園の片隅にそっと冬菫空と大地は非対称なる
14
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加祢
悲しきを素直に言へぬ吾が上にも月は清かにほほ笑みてをり
28
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浅草大将
花一つ結ぶ縁に世をそむき身をわび助と言ふもあやなし
18
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浅草大将
玉くしろ手に取り持つは懐かしくほの暖かき灯火ひとつ
22
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光源氏
けふもまた夜の契りに身をゆだね花ひとひらの夢を見るらむ
18
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夏嶋 真子
蝶の舞ふ夢より目覺め猶夢のまほらに吾をりカトレアの咲く
7
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たえなかすず
いつの日か忘れるだろうあのひとに虹の向こうの天気を問いぬ
7
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まるたまる
何回も優しい言葉を反芻し別れの理由を咀嚼している
24
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芳立
濃き色の黒をよそほふ薔薇の花させる棘には毒のあるかは
12
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芳立
早鐘をちぶさの奥に押し秘めて見つめる君のシュートひとすぢ
6
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芳立
風花になにを語るか君の名を呼ぶためだけにあつたわが声
14
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聴雨
初春の風に香をきく梅いちりん新しき陽をつつみて白し
20
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ケンイチ
わか草の蘇るごと風のなか誘われ往く果てなき地平
9
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狭霧
亡き人の数に入る日の身を思う暁の鴉の声きく折りは
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