ゆべしのお気に入りの歌一覧
虹雲
引継ぎし餓死の遺伝子この村の稲田に沿いて彼岸花烟る
11
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薫智
指先の動くサインが合言葉君と僕とを無音で繋ぐ
12
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詠み人知らず
これやこの汝が指先のマニキュアに移ろふ色こそこころなりけれ
12
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浅草大将
月しろき海路にかかる船けぶりそはひとすぢの黒髪がごと
13
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対空
置き去りの子の目に遊ぶ畸形の子パーラーの球呑みて暗月
3
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対空
闇はふいに大腿に赤く迫り来て憎悪もて少女立つ駅
6
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紫苑
改修予定記せし板に丸文字の落書きひとつ「頑張って(星)」
17
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光源氏
ありのまま心のままの浮舟よほのかに寄せませ此のかはらけに
20
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酒井景二朗
牛臭い風の記憶を辿りつつ諳誦してみる宮澤賢治
9
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対空
虹か縄、首に巻きつけたまま踊るホームレスと毎夜墓場で
3
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三沢左右
自販機の羽虫ゆくりと歩きをりアクリル越しに焦がるる九月
23
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詠み人知らず
かく病めるこの世のふちをなそへたりわが影落とす月のかたちに
18
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きりあ
貴腐ワイン自ら腐る運命を葡萄に課して育ち続けて
5
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浅草大将
ゆく術をなみの彼方に今もなほ恋ののぞみをおきつ島山
12
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垂々
十年をかたちにすれば酸っぱさも亀裂も飲んたコーヒービーンズ
15
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詠み人知らず
あきつ島千種のこころふりゆけどやまとことのは絶ゆるものかは
8
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詠み人知らず
草枕空路はかなしいにしへの白衣のはたてや花地蔵
7
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たんぽぽすずめ。
諍いを解決できず銃を撃つ刑事(デカ)の数だけ孤島が浮かぶ
9
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たんぽぽすずめ。
歌うのを辞めれば津波きた後も生きて御空に墓標立つらむ
28
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光源氏
つくし峰のかたぶく月に涙して松もむなしき横笛の君
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