詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
稲の穂に風が当たれば次々に色の濃淡変え直ぐ戻る
17
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中野美雄
母よ弟よ死に臨みゐる 海鳴の響動もしにつつ暁を待つ
7
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夢士
まどろみの遠くに聞こゆ君の声はっと目覚めて何食わぬ顔
18
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千映
植物園行くのにスーツヒール履く昭和の頃のお出かけ着かな
10
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灰色猫
夏祭り浴衣さゆらぎあなたから初秋の風の寂しさ零れ
22
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大野 冨士子
四つ橋線 肥後橋で降り中之島 お久で土産に 堂島ロール
63
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へし切
恋ひしさに君が面影うかぶ夜は胸のたかなり寝も寝られずに
26
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中野美雄
日盛りに槿の花ぽとりと落ち蝉時雨やむ何かあったか
7
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石川順一
茂り合ふ庭の木々から精気吸ふ蜘蛛の巣の垂れ揺らめきにけり
21
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滝川昌之
あちこちで蝉の葬儀を営んで喪服のアリの夏は哀しい
30
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林林
うたのわであなたが必死に詠んでいることが何より励みとなりて
24
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まあさ
学び舎で 聞いた昭和の 蝉時雨 思い出しつつ 読む友の文(ふみ)
24
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inosann
誠実に対応しようと無いものを証明しようとドツボにはまる
21
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舞
「蝉捕るの 得意だった」と 遠い日の お転婆語る妻日傘から
19
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び わ
素晴らしき子等のこころがつたわりて喜びつつも吾が無知を恥
9
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中野美雄
癌病棟に母を見舞へる昼下がり「ちゃんと食べてるか」と病み衰へて
12
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KEN
月明かり濡れてほのかに弟切草眠れぬままに分け入る山路
11
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中野美雄
鎮魂歌聞きつつ思ふ買ふべきもの死にゆく弟母のことなど
6
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灰色猫
真夏日に打ち水を撒く少年は庭を初秋に染めてしまって
15
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灰色猫
月光を喰らって歌え鎮魂を最期の叫びを死にゆく者よ
18
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