青き銀椀のお気に入りの歌一覧
横井 信
正面にみどりの風を受け止めてざわめく森をゆっくり進む
9
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滝川昌之
近すぎて気づけぬものが見えた日は大事な人に感謝できる日
19
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横井 信
雨の降る午後の昼寝に目覚めれば窓の外から小鳥が誘う
14
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行宮偏(仮之名)
恬淡な海にカモメが線を引く 視えてるらしき空のコーナー
10
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詠み人知らず
故郷の驛舎懷かし立葵日の影生みて吾を待ち受く
12
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滝川昌之
しわ深き祖母の手が知るあんばいに干された梅はその実ゆだねる
19
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ななかまど
みどり濃き蔵王の麓に湯を求む梅雨の幕間は遠刈田の湯
8
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横井 信
積み上げたプラスチックの夢と罪 海の彼方で今日もただよう
10
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コタロー
物干しが賑やかなりし梅雨晴間鳥の囀りリズムを刻む
9
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詠み人知らず
庭園の小雨に菖蒲の花しづか木道ゆるりと相合の傘かげ
11
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ななかまど
庄内の雪のねむりを覚まされて我が家の畑にだだちゃ豆発つ
6
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滝川昌之
歩道にて駐車違反の蝸牛レッカー移動で紫陽花の葉へ
21
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滝川昌之
通勤時 歩道横切る蝸牛 上京したての老婆のごとく
10
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コタロー
喉元をつるりと滑る心太黒蜜甘し麥茶一杯
9
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横井 信
若苗に涼しい風も水無月のひかりを浴びて波うつみどり
14
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灰色猫
ふわふわの甘い想いを召し上がれあたしの恋の白い爆弾
17
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滝川昌之
重たげな一輪挿しが気の毒とちょっとブルーに傾ぐ紫陽花
16
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行宮偏(仮之名)
冷泉の小魚は底に横たわる 斯くも淋しく眠りつづける
10
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滝川昌之
除湿器に溜まった水が六月の部屋干したちを抜け殻にする
17
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へし切
12日 語呂を合わせて「豆腐の日」 商魂 逞し ひとの営み
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