横井 信のお気に入りの歌一覧
桜田 武
札幌に帰る孫車窓より手振る零れる笑顔車曲がるまで
8
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舞
送り火に語りかけるもいたずらに風にたゆたう炎こたえず
9
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灰色猫
シシ神の森とタタラの狭間にて心の声を信じ抜く者
9
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詠み人知らず
なぞる指 甘い語らい 投げ捨てて 起きて寝るまで ケアをする彼
5
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ryotak
雨を長み、ダムに堰かるる滝川は貯めても末に溢るとぞ思ふ
8
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KEN
うち渡る 力この身に まだありや 瀬波いさよふ 思ひの岸邊
12
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橘
陽を閉ざす雲を恨んで早幾日ハナスベリヒユ蕾さえなし
10
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岩本菫
元気かな 吾子に書く手紙はいつもママは元気よと優しい嘘
4
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詠み人知らず
爆睡し 見送りできず メールする 目薬さして 寝ぼける私
4
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草木藍
お日さまを見つけられずにひまわりはうつむいてあり雨の続けば
8
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うすべに
木漏れ日に守られていた図書室の いつもの机に折れた鉛筆
9
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可不可
陽に灼かれ雨に打たれて 猶うたひ継ぐ蝉の声 ほそり往く
3
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滝川昌之
色を捨て一度乾いた紫陽花をなぜ強く抱く晩夏の驟雨
15
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ななかまど
霏々と降る雨のはざまをさがしつつ私の夏はまだまだと蝉
12
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へし切
世の中に仁ある医者の生るもがな息苦しくも等閑にされ
18
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音弥
デザートは赤くて甘いシャーベットよくよく聞いたら西瓜の処分
10
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洩矢転石
どうせならもっと上手に嘘ついてもっと上手に悲しませてよ
4
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桃山
食生活の習慣あらためプチ断食十六時間の飢餓に身を置く
9
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きくゑ
子守する布袋葵の花が咲き 金魚のほうが長寿と気づき
9
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葛城
緊迫と緊張は長く續かぬを若き教師の罹患に思ふ
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