羽のお気に入りの歌一覧
たんぽぽすずめ。
朝顔をひいふうみいとする指の先には数の要らぬ秋空
16
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たんぽぽすずめ。
地球儀を回す如きの朝に立ち君と別れた夜の浜を去る
19
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やねうらねこ
嘘じやないけれど言へないきみの手のカップを月のひかりが満たす
8
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紫苑
すずかけの梢にあそぶ秋の陽にかそけき十二音階わたる
23
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青木健一
待ちわびた秋はほのかに気怠くて夏の微熱を引きずっている
7
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浅草大将
うつむきて落葉踏みつつゆく道に今日も背中の青空を見ず
20
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やねうらねこ
何かいま言ひかけたのに風のなか流るる髪が陽ざしを逸らす
6
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水島寒月
小さき薔薇の病葉つまむ指さきに硝子の粉のかすかな痛み
4
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聴雨
万物は人や愚かと笑ひゐて極彩色をしづかにはなつ
8
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たちかわ
さみしさは輪唱だから追いかけてこないきみから響くやさしさ
16
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まるたまる
溶けていた細胞きりりと整列す窓を開けたら冷たき空気
13
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ケンイチ
ふるさとは伸びゆく影の先に在り兎の居ない薄ら名月
20
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geriondc
また誰もいないところにあるきだす つめたい風がすきなだけです
35
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ほたる
うたたねの水の底から突然にデジャブと混ざる君の微笑み
8
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キタハラ
少女ではいられないのだ水道の水でつくったカルピスを飲む
20
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やねうらねこ
美しきものうつろひやすき夏の夜を眠りの国より連れてきた雪
7
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詠み人知らず
ふんわりの白いブラウス風孕みこれはマリアの戦闘服だ!
23
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東娘
どんな短歌も誰のものでも呼びだせる天王星の森の図書館
36
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酒井景二朗
地平線目指しバイクを走らせる星座を修理しに行く男
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まるたまる
台風のケープはムラサキ色だった追いかける手が闇夜に溶けた
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