横井 信のお気に入りの歌一覧
可不可
雷に雹も 逃げ惑ふ群れ 今日わたし眺める側
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うすべに
さわさわと高みでうたう夏の歌 わた毛の雪のポプラの小径
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滝川昌之
校庭の外水道の錆び臭さ持ち歩かない水の時代の
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ななかまど
一つ覚え三つ忘れて行くわれのスマホのアプリはわれの戦跡
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詠み人知らず
少しずつ 涙と心 拭う君 知らぬ自分に 気がつき恥じる
8
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詠み人知らず
寄り添いて 歩く道筋 手を繋ぎ 爽やかな風 背中を押して
11
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へし切
留守電にすれば心も晴れ渡る 勧誘 詐欺の迷惑もなし
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時計台
幾筋か たがへて楽し散歩道 見知らぬ家並みに惑ひ入りにき
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凌霄花
凛として宮の参道松並木今は昔の賑わい語る
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舞
若い子は ゴブリンの棲む 異世界と 思いて聞くや 昭和の語り
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び わ
良く晴れて草木も風にそよそよと空には白き入道雲が
8
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灰色猫
儚さのすべてをかけて蛍らは愛を求めて光るのですね
11
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灰色猫
空っぽの荷物を背負いゆきますね地図も持たない心を連れて
12
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灰色猫
ありふれたごく平凡な手のひらで水を掬えばきらめくばかり
14
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灰色猫
大事には至りませんと砂浜に打ち上げられた鯨に告げる
7
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灰色猫
三日月と星のかがやく赤色のトルコの旗が夜明けのようだ
8
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茂作
咲く花に露を殘した朝顏の なお待ちかねる夏の夕暮れ
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ハーコット
焼肉は所長のおごり ありがたくハイボールに酔うやすき幸せ
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恣翁
光りたる円き舷窓 列を成し 制服に並ぶ釦のごとし
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いろは
別れより 出逢えた奇跡に 花束を 色とりどりの ありがとう
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