恣翁のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
副菜が夏野菜から移りゆきエノキバターが秋鮭に添う
22
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ななかまど
口数の多き友逝き窓にさす光の縞が床に伸びおり
16
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へし切
秋の野に尾花くず花咲きにけり まねきとどめて道もゆかさず
18
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夕夏
めのまえでまっかなとんぼほばりんぐあきのとうらいしらせたもうか
5
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横井 信
青く澄みそっと流れる秋風にやさしく空を掃くススキの穂
17
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うすべに
街路樹の葉音もかわく すじ雲にすこし冷たく高くなる空
14
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詠み人知らず
タケノコに 糠の袋を とらぬ人 家にあるのか 不思議に思う
3
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灰色猫
文みれば春を彩る桃色の押し花ひとつはさまれており
16
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水無月
残暑長く秋は名のみと思えども目の先にふと赤とんぼの群れ
9
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小林道憲
子を案じ眠れぬ夜はことさらに 闇のしじまに息をひそめぬ
10
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仙人の弟子
通り雨 パラソルの花 一面に 街の空氣も 秋に染まりぬ
8
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仙人の弟子
水色が 爽やかに舞ふ 時の河 ありがたきかな 記憶の香り
4
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凌霄花
妖妖し夏の夕べの窓の朱は古都の香りの凌霄花
12
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さえね
あの日からずっとゆらめく暗き火を抱いたまま老いてゆくなるらしも
4
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うすべに
音かわく杉の枯れ葉の燃える火のノスタルジアに満たされる秋
2
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横井 信
いまだ芽の出ない畑に水を撒き母と見上げる秋の満月
15
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茂作
ささがにの絲に絡まるもみぢ葉の まはるを見ては風を知るなり
18
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草木藍
色褪せた赤の間にひっそりと遅れて咲けり白彼岸花
14
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ななかまど
彼岸すぎ夏の名残りのため息のような一日が過ぎて夕風
18
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詠み人知らず
白飯に 塩つけ擦る 手の平に 空気含ませ 握る贅沢
9
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