日置鳩子のお気に入りの歌一覧
コタロー
秋の夜のバイオリン彈くしなやかな女性の指は弦上踊る
10
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己利善慮鬼
曇るほど暖かくない電車でもきっと何処かの街の灯となり
7
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己利善慮鬼
夕焼けを忘れたように落ちていく空の彩度を傘越しに見る
11
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野々花
花の名を尋ねし君の肩越しに生れた風が夏を連れ来る
31
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まあさ
順調に 回復している らし夫の 定期検診 間隔があく
23
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吉野 鮎
杖の先くるりきら星輝けばかぼちやの馬車で新嘗祭へ
21
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秋日好
林檎もぐ夜と貴方が決めたから月も待たずに十八個ほど
15
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秋日好
リボン型パスタを頬張る目の前でテレビは出汁のとり方語る
13
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滝川昌之
秋の日の木造校舎の放課後はきしむ床さえ温もりでした
30
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恣翁
熱帯ぶる論 酣に 注がれたる煎茶の冷めて 黄に濁りけり
14
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只野ハル
受け取った喪中葉書を見返して参考にする文面を探す
18
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灰色猫
ふたりして聞いた潮騒あのままで想いを海に捨てに来ました
17
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inosann
秋の虫が眠れぬ夜に付き合って呉れてるようにリンリンと鳴く
26
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石川順一
マラソンをして居る夢の中にある前方走者を目標にする
13
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吉野 鮎
高空は飛行機雲に裂かれゆき缺けゆく月の薄ら影ひとつ
26
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藍子
父一人残った実家の庭寂し金木犀も柿ノ木も無く
20
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恣翁
立ち上がり 体をうんと伸ばしながら 欠びし猫ぞ 闇に消えつる
23
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恣翁
マルメロの枝の雫のレンズにや 納まりけるらむ 世界の全て
17
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へし切
ほんとうに欲しいものとは何だろう思い出ひとつまたひとつ捨て
32
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只野ハル
三年過ぎ故郷に錦飾れねば鈴鹿の里に秋風の吹く
19
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