まあさのお気に入りの歌一覧
呉竹の憂き節
難波潟しをるる蘆に白波の守りをかけて今日も過ぎにき
7
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恣翁
暫し 君 民の草葉ゆ覗かなむ 都翳りて 目曇らすれば
19
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ナゴ
しわしわになったみかんを見つめてる妻の目線を観察している
5
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林林
「明日はね愛しい人に会えるんだ」窓辺に育つ長葱に云う
35
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リクシアナ
カステルのコンマ1ミリ走らせて机上の旅は道のり万里
26
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詠み人知らず
袋にはピーナツだけが残ってる 妻が摘んだ この柿の種
30
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詠み人知らず
大丈夫鏡にうつる生え際の黒い部分が生きてる証
10
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只野ハル
並べ替え傾向見えて苦笑い苦手科目と憧れ科目
19
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只野ハル
本棚の埃積もった文庫本漱石多く鴎外はなし
18
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只野ハル
思い立ち本棚整理始めたら二十三時を過ぎてしまった
15
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桧漣
あなたへと気持が進む気づいたら立ち止まるには遅すぎる冬
7
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詠み人知らず
木に残るわずかなる葉もまた侘びし冬夕暮れにコートの襟たて
19
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千映
冷え込みが強ければまた強いほど山茶花の花あでやかに咲く
24
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新座の迷い人
腹が立ち トイレも送らず 何をしに 毎日くるか 入所者が言う
8
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みやこうまし
末期癌 妻の余命を半年と言われてほっとす 介護六年
23
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絮谷新
カメレオンの凸面鏡に映されき砂の上なる龍舌蘭は
18
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なかしぃ卿
トランクに持てる分だけ詰め込みてあとは捨てなむ宛て無き旅へ
5
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沙久
死に逝くを引き留める事が出来るなら 喜んで吾は「フック」になろう
20
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沙久
カッコいい事は言えずのILOVEYOU 枠はみ出しても抱き合っていよう
16
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沙久
報われぬことにどれだけ情熱を注ぎ切れるか試されている
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