詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
寒気満ち 霜を帯びたる天の川 無人の地上を圧したるかな
34
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恣翁
森々と古都に降る雪 重畳と連なる甍を 明日染むべし
32
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恣翁
暮れに義母の入院しつれば おせちなく めでたさ半ばのお正月かな
23
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恣翁
月浴ぶる裸身に 恥毛の粒子粗き翳ぞ 形を変へて映らふ
15
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恣翁
想ひ馳す 水平線の向かふへと 滑り墜ちゆく未知の球面
30
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恣翁
赤色の毛糸で編みしマフラーを 二人で巻きて チャペル行きけり
18
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恣翁
肩窄め 薄紅の山茶花のごとき女は 氷雨に濡るらし
28
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恣翁
人柄の奥床しさを偲ばする 君の口調と吃り癖かな
34
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恣翁
夜の底に 見知らぬ顔の湧き上がる 鏡の中に沼気のごとく
23
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恣翁
我が子らが独立せませば 笹の露のみ求めまし 身の程知れば
16
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恣翁
明け遣らぬ舗道は凍てて 鉛筆で塗り潰すがに 黒く光れり
17
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恣翁
日落つれど 暗き板間を灯さずて 薪燃やせる長き冬の夜
17
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恣翁
背後から激しく突ける 脂ぎる男の背を 紅く榾火照らせり
15
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恣翁
寝られずて 荒涼たる夜の時間にぞ 取り残されて 寝返りを打つ
17
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恣翁
薄暗き湯殿の高き天井ゆ ぶら下がりける裸電球
24
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恣翁
我が君は好きがましきに 他所の花摘むとも 吾だに 決してな捨てそ
23
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恣翁
橋渡れば せせらぎに沿ふ山道は 流れに任せ 対岸うねりき
28
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恣翁
泡を噛む波 思はする白き指 楽を離れて鍵盤に舞ふ
32
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恣翁
身の内の奥まで届く歓びに 覚えず 腰に手を回しけり
16
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恣翁
サボテンの紅き花に似る腫れ物は 恨み吐きたる死霊のごとし
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