絮谷新のお気に入りの歌一覧
恣翁
読み返す 妻の便りの短くて 「早く帰れ」と 書かれたるのみ
31
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光源氏
亡きあとの哀れにさすらふ都鳥降りしく雨に心みだれて
15
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たけくらべ
振り向けば額紫陽花の咲く径にまばゆきまでの君の微笑み
19
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光源氏
つれなきを思ひ返せどわりなけれ逢はで今宵も有明の月
18
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野々花
五月雨に目覚めし朝の憂鬱は昨日の夜の孤独な余韻
16
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舞
有明の月もつれなく返し着る衣かいなき夏の短か夜
15
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リクシアナ
ミル挽きの煎り豆芳る雨冷えの朝のリネンに残るアラビカ
17
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リクシアナ
雨に落ち風に荒めど木の花の返り咲きたり夏の暁
20
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野々花
やわらかな楓の若葉揺らす風ゆっくりゆっくり雨を連れ来る
18
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美津村
雨やみて光る線路をかげろひて去りゆく電車のいつまでも見ゆ
9
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コーヤ
谷沿いに風騒ぎても立ち上がり静かに咲きぬ白百合の花
17
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コーヤ
梅雨晴れてふわふわの羽合歓の花乙女の如く頬染め咲きて
17
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千映
志半ばで逝った人のように蕾で枯れる薔薇の寂しさ
23
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恣翁
湾を抱く 連なる峰は 襯衣の襟 止むる釦ぞ リオ港なるらむ
19
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たけくらべ
目つむれば瀬音ゆかしき保津川に浴衣の君の蛍追ふ影
20
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桜枝巧
熱を持ち顔を真っ赤に染め上げたあの自販機も恋をしている
7
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へし切
五月雨にぬれて四葩のなほ青くいにしへ偲ぶあじさゐの寺
24
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己利善慮鬼
白鯨の嘆きにも似た恋の歌荒波の月の冴え渡る夜に
5
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リクシアナ
行商の帰路の荷車祖母の手の夢に揺られて仰ぐ星空
24
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夢士
青々と若葉茂らせ古木生く梅雨空晴れて命見上ぐる
20
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