絮谷新のお気に入りの歌一覧
リクシアナ
挿げたての鼻緒うきたつ夏至の宵たかなる胸の歯音がはずむ
19
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只野ハル
帰り損ねた夜の欠片暮れるを待たず不器用に飛び回る
19
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只野ハル
定年後ジム囲碁将棋公園散歩地域に根のない漂う男
12
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宴
骨もない旧き化石に手で触れるこの命がその終着駅に
2
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宴
感度上げどうにか写真に収めてもそのはかなさは閉じ込められず
6
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宴
午前二時ふと目覚めればワンルームまるごと水底のような大雨
7
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コーヤ
清純な 花言葉のまま 咲き開く 白の睡蓮 心洗わる
16
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コーヤ
石垣の自然の器に美しく白き野ばらは垂れ咲き誇る
19
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しょうとく
釣り人は好色という 雨の中 鮎に恋して川中に立つ
11
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只野ハル
夏至祭りの夜の沈まぬ太陽の下で並ぶ影のない人
9
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只野ハル
捨て置かれた軽トラックが日に日に葛に覆われていくのを見る
10
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恣翁
鎮守社の石段に 散りし病葉の一つ一つぞ 蟹に見えける
18
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呉竹の憂き節
身の憂さは思ひ知れれど夜昼に宿るみかげをよしとこそ見め
6
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千映
好きなこと指折り数え笑みが出る嫌いなものがドンドンなくなる
10
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沙久
新しい 今日を迎えた その直後 不穏を叫ぶ 速報響き
14
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千映
夏至の夜遅くぽっかり出た月はオレンジ色のボールに見えた
15
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へし切
病みふして「私、死ぬのと」泣く妻の涙せつなきくちなしの花
29
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なかしぃ卿
虹色の円盤の奥刻まれし音のかけらぞ今溢れだす
3
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リクシアナ
艶やかに花びら寄せる芍薬の臙脂にうつる雨の残り香
21
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野々花
撫子の花びらそっと揺らすのは母という名の柔らかな風
16
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