詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
何方かの何時かの想い閉じ込めた古書の中から銀杏の栞
25
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へし切
世の中は良くも悪くもしがらみに囚われ縋りみんな生きてる
20
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inosann
スーパーで若いママさん子の名前を大声で叫ぶ何か呼ぶように
11
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コタロー
朝刊をゆつくり開くコーヒーの湯氣立ち上るほんのひととき
4
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コタロー
誰も居ぬ神社の森に鵯が鳴き我は家族の健康祈る
9
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短冊
旅慣れた人間になり明日にはルアンパバーンを歩いていたい
5
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短冊
失敗のお米みたいにかなしさが体の芯に残っています
14
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舞
あい別れいつしか経りしゆく刻に洗われ残る惚れた記憶は
6
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近江の人
趣味多き話ばかりの姉の声不安寂しさ滲み出ている
7
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近江の人
早起きの一人の時間大切に「幸福論」を聴いている
5
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とはと
片っぽの編み棒渡した妹の毛糸乗る籠正午と揺らし
8
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詠み人知らず
偽るも其が最善の採る道か己心の宙に問ひ直したり
10
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詠み人知らず
辛辣な言葉のナイフをさりげなく吾の胸に刺し去りゆく善人
17
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詠み人知らず
森の中 羽を休める洞さがす やまない雨が心に降れば
15
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詠み人知らず
こんな夜独りでいたくありません あなたの隣あいていますか
18
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詠み人知らず
今は何も考えたくない ただ君の腕に抱かれて眠りにつきたい
16
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角谷守
照明をイルミネーションと訳すならこの哀しみに訳語が欲しい
10
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灰色猫
浅瀬にて白き翼を繕いて巣立ちの時の風を待ってる
19
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灰色猫
振り返るこの足跡は誰だろうわたしはわたしを歩めなかった
20
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灰色猫
この胸にふれるあなたの手のひらで抉ってほしい傷跡がある
19
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