紫苑のお気に入りの歌一覧
只野ハル
戦時下の咲く前に散りし恋思い老婦人は彼方を見遣る
10
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紫草
考えることをやめれば聞こえなくなりし声あり夕焼け小焼け
18
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夢士
無謀なる戦の影に民の散る歴史の惨劇永久に伝えむ
14
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みやこうまし
木暗れ道夏が深まりうら悲し 蝉の骸を避け避け通る
18
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松本直哉
おほきなるらくだを針の穴にとほすゆめをみたりきあけがたちかく
2
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みなま
終戦にまちの誰もが特高の消えた自由をよろこんだろう
12
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浅草大将
聞こえくる鐘にかすかに名を呼べば入日の果てにみ仏のかげ
9
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都詩
タンタラスの丘から望む真珠湾 平和の朝に青く広がる
14
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片井俊二
朝陽受け数多まなざし対峙する我ひとり立つ下りホームに
9
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へし切
盆の夜は妹と添ひ寝の夢の中せめて逢瀬の時間よ止まれ
31
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只野ハル
九回裏ドラマなくゼロ封されて記憶に残らぬ敗者となりぬ
18
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からしニコフ
ギューしてと言ひし我が子を抱きしめて抱かれているは我とぞ思ふ
12
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ふみまろ
ピオーネの浅き緑よ夏の日の君の愛撫を疑わざるを
1
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みなま
ネルだての珈琲の香に白桃のミックスジュースに貴女の記憶
9
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詠み人知らず
自販機が古びたビルにかたむいて人影のない街を見つめる
21
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恣翁
やまびこは 荒ぶる神を宥めむと 怒号に忙しく声合はせたり
29
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みやこうまし
台風は暴れ廻って破壊して 最後は消える邪鬼の乱心
17
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舞
ノビノビと手脚美し娘らの街行く姿夏もまた良し
4
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水ノ衣
花柄のテーブルクロスにカーテンに妻は未だに少女と感ず
15
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栞
止まらない涙を含んだくしゃくしゃのティッシュをおもちゃに駆け回る猫
9
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