詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
峰々は残照浴びて その起伏 幽かに明く車窓に流る
39
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恣翁
窓際の机に凭れ 遠雷を 閑持て余し 聴ける此の朝
31
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恣翁
寝台に腰掛け 煙草吹かしつつ 雨に煙れる沖を望めり
26
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恣翁
炭酸の細かな泡を透かすがに 景色はぼんやり緑に烟る
26
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恣翁
谷川に水汲み 畑を耕して 倦まば 枕を高く早寝む
26
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恣翁
横柄なくせに わづかな風にさへ 震へ慄く君のプライド
64
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恣翁
夜露避け 裾をからげて野を行けば 星降るまでに天に散るかな
28
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恣翁
破れたる茨の籬ゆ覗く庭 痩せたる鶏等 餌を啄めり
20
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恣翁
撥ね釣瓶 真菰の影を落としたる野井戸ゆ 水を田に灌ぎけり
38
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恣翁
叩けども応へぬ繭に 甲斐無きも 試し続くる親心かな
38
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恣翁
雲切れて 新月冴ゆる黄昏の苔むす壁に 落首見つけつ
41
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恣翁
夜の深み 琵琶湖の面を蹴りて立つ 鳰の羽搏く音のみぞする
22
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恣翁
降り注ぐ木洩れ日の中 置き去りの庭の籐椅子 微睡みにけり
51
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恣翁
欄に凭れ 夜更けに瀬音聞けば 響きは耳に 涼は面に満つ
28
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恣翁
ものぐさから 目立つ顎鬚弄りて 雨の巷を車窓に眺む
18
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恣翁
友釣りし麦藁鶏魚の塩焼きを 味はふ前に薑を噛む
23
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恣翁
頤は老牛に似て 膚垂れ 三眠蚕の如く仮寝す
20
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恣翁
鬱蒼と繁りたる葉に 注ぐ陽の光と 戯るる朝嵐かな
30
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恣翁
へとへとになるまで 己を苛めつる爽快感は 脱皮に似たり
21
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恣翁
平生の耳だにあるを せせらぎの 今朝こそ咽び 聞くに忍びね
20
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