螢子のお気に入りの歌一覧
まるたまる
白壁に熟れた柘榴を投げつけて明日を占うエーゲ海の島
11
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たんぽぽすずめ。
デキャンタに入れて空気を触れさせたワインのように愛したかった
13
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垂々
光るひとまだ振り払えないでいる加速の悪い車にのれば
18
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紫苑
身にかへてひと救ひしはふたたりと知る伊太利亜の散華うるはし
12
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たんぽぽすずめ。
潮騒のアルファーファには失恋の記憶も溶けて頬が濡らるる
14
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でくのぼう
嫁ぎゆく吾娘の涙に心揺れ過ごせし時を刻みて暮れる
18
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聴雨
春いろの三日月浮かぶ夕まぐれ白梅かすむ安住の里
14
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Kantの娘
日当りの梢に白き桜花ひとつ開きて立春の後
9
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まるたまる
関取の名前か霧島、新燃岳魔王が嗤う日本亡国
6
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円香
華やいだ街の彩り目にしみて伏し目にすぎる冬空の下
7
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聴雨
枕べの面影さぐる指先に触るるものなし春の憂うつ
16
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ほたる
秒針の音に溶け込むまどろみと怠惰な午後の冷めたカプチーノ
8
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田中ましろ
触れ合った場所からふわり芽生えゆく想いは棘を持たない野薔薇
14
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田中ましろ
心だけそっちに行ってもいいですか夢という字にひそむ夕焼け
11
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田中ましろ
わたしたちたぶんすべてが狂っててだからすべてが輝いていた
13
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浅草大将
追ひ出せぬ身ぬちの鬼と飲む酒に南京豆を噛み砕きつつ
22
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ほたる
いつか来る別れの時にどんな顔、何を言うのか決めないでおく
13
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さる
わが孫の高校入試合格しわが家に春は立ちにけるかも
16
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狭霧
青空にいまし翔び立つ蝶のごと麝香連理の花は開きぬ
10
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貴妙法師
風ぬるみ 花霞立つ 春の日は 別れの記憶に 心ざわめく
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