詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
陽炎に 栗の花穂は包まれて 蒼白き火や 燃え上がらせむ
36
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恣翁
六月の青嵐吹く川堤 泥の木陰に臥し睡らばや
39
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恣翁
葱刻む手の甲で汗拭へれば 匂ひ刺すがに眼に沁みにけり
22
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恣翁
楽しみも 憂ひも持たねば 一日の長短問はで 成り行き任せ
18
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恣翁
じっとりと汗ばみ 火照る肌には 雨気を含む風ぞ重たき
26
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恣翁
色街の女は 秋波送りては 旅の男の気こそ引きたれ
20
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恣翁
開く時振り撒く夢を閉ぢ込めて 眠る蕾の白き睡蓮
43
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恣翁
仏塔の迎ふる街に 今まさに 雲道連れに 雨入らむとす
21
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恣翁
降り頻る五月雨の音 聴きながら 窓に凭れて夜明けを待てり
37
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恣翁
雨の過ぎ 階に苔青く満つ 繁華知らずがに 楼靄に籠む
22
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恣翁
立葵 紅く咲けるを 萎ぶがに 黒ずむ蕾の皺ぞ哀しき
28
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恣翁
人気なき楼に 北斗の懸かる頃 螢火ばかり怪しく流る
31
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恣翁
石蕗の濃き緑葉に置く滴 照る程に 雨降り増さるめり
36
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恣翁
雨宿りする若者に 貸したきを 傘抱けるまま 声だに掛けえず
37
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恣翁
短過ぐるスカートゆ伸びし剥き出しの脚 見られずて面を伏せつ
22
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恣翁
早苗月 竃の煙たなびける茅舎の軒に 燕鳴きたり
37
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恣翁
眉顰め 噂話に興じたる女と 目の合ひ 慌て逸らしつ
31
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恣翁
カナダ藻に潜む 孕める魚のごと 君 初めての恋に羞じらふ
31
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恣翁
群竹を愛しむがに吹く風に 入江を隔て はや灯りけり
29
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恣翁
靴を脱ぎ 前の座席に両脚を載せて 読みたる落語全集
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