Chicoのお気に入りの歌一覧
芳立
うつし世の終はりに似たり日の熱き極みにうたふ法師蝉かな
7
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へし切
手のひらに蝉の骸を見つめては命を思ふ残暑の日中
20
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夕夏
たちがれたじゅもくのしそんいっぽづつあゆみつづけりてきちめざして
6
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舞
ひと替わり街変わりゆくふるさとに鈴虫のなく盂蘭盆会かな
9
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吉野 鮎
明けそめてひぐらし獨り鳴く道を歸りゆく汝の青きのこり香
18
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秋日好
五十八誕生日の来る君の背にここまできたねと微笑みかけて
15
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秋日好
ビニールの洋箪笥なか手を入れて魔法のように胡瓜取り出す
9
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うすべに
水の国 広い海原走るよう 電車の窓に朝陽あつまる
10
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うすべに
雑踏にきみの背中を探しても 鬼さんこちら手のなるほうへ
12
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舞
シンク横妻の飼いたるマリモらはケンカ寄り添う吾れら眺めて
5
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コタロー
野良猫とばつたり出會ふ路地裏の似た者同士無言で別れ
10
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コタロー
行水をしたる子供のはしやぎ聲聞き耳立てて少し微笑む
9
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コタロー
陽光に素直に咲きぬ花たちも日沒頃にキュッと閉ぢたる
8
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松本直哉
いかにして韃靼海峡渡りけむもろくはかなくしろきその翅
4
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松本直哉
われもまたひとりのトマスきずぐちにゆびさし入れてなほもうたがふ
4
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松本直哉
夏の日を歌ひくらして飽かざらむ日暮れていまだせみなきやまず
5
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松本直哉
雨の庭線香焚いて手をあはす金魚一匹うづめしのちに
9
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松本直哉
をみなごにうまれましかばそでぐちにレースの服を着なましものを
6
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松本直哉
添へられしやさしき祖父の手の記憶はじめて鋸をもつをさなごに
9
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松本直哉
夏のやま飛行機墜ちて飛行機のかたちにもえて夏のやま哭く
6
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