五穀米のお気に入りの歌一覧
ふきのとう
朝からのうだる暑さに音をあげて足どり重く仕事に向かう
8
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卯月
マス目ごと色鉛筆で塗り分ける三歳娘の原稿用紙
6
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茄子姫
街の其処此処で泡を吐きながらみんな誰かの手紙が欲しい
2
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村上 喬
ハナミズキ葉擦れの音もかさかさと夏の終わりを呟いている
14
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村上 喬
それぞれに故郷の風を詰め込んで色とりどりのトランクが群れる
38
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紫苑
ひさかたに原書ひもとくまなうらに遙けくも美しすずかけの径
10
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みなま
夏夜空 微かにけぶる北東に娘とふたり流れ星みる
11
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いたち
奇を衒うピエロの底の底の底天国地獄肯定否定
3
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詠み人知らず
二つ三つ蝉のむくろを數へをり猛暑をいきてちからつきたり
7
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みなま
唐突に実家の母よりおくられし御供ののしの箱 めんたいこ
14
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横雲
朝顔の秋の暑きに亡き人を偲びて筆の跡を辿れり
1
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文麿
流れ星願ひ祕めつつ見上ぐれどつれなき空に降るは蟲の音
17
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みなま
読経終え僧侶は在りし日の夫を偲びつつ告ぐ故郷に還ると
10
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ビビ
ばあちゃんとじいちゃん 帰ってきたばい と手と手あわせる 盆の入り口
14
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みやこうまし
かなかなと杉生の陰の虚ろさに檄をとばしてひぐらしの鳴く
14
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たんぽぽすずめ。
逝く母へ逢えぬ悔やみが拭きたくて年に幾度も墓前へ立てり
17
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紫苑
三年余を陸にしありぬみちのくの船ゆ海岸線の見えざり
11
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inosann
薬事法の業界揺るがす改正に登録販売者の資格をとりぬ
9
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inosann
右腕にかたよる日焼けに想起する営業任地に向かう朝ごとを
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恣翁
投げ出せる裸の脚に 掬ひたる砂 所在無く振り掛くる君
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