横井 信のお気に入りの歌一覧
草木藍
野辺行けば仄かな香り風に乗り冬の陽射しに佇む水仙
9
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へし切
お花屋にポインセチアの花並ぶ ジングルベルは聞こえぬ街角
10
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舞
朝出でて弁当食いて暮れ帰る宝くじにも満たぬ世過ぎし
6
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秋日好
初霜は日がな一日融けもせで家路に積もる枯葉縁どる
9
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秋日好
望月は火星を追って東に二階家の端をそっと離れる
9
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び わ
歯医者さん吾が口の中覗きこみ残り歯順に必死に治療
4
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茂作
秋の日や牝鹿牡鹿をすり拔けて 輕きステップ人力車ゆく
12
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芳立
さきをゆく人の声あり闇ふかき林に迷ふいまを怖れじ
7
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夕夏
きふきんのすべてにかぜいしなければとりもどせないふせいなきふは
2
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恣翁
黄の小菊 今を盛りと咲き誇り 香気満ちたり 噎ふばかりに
11
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うすべに
枯れ葉色にお地蔵さまの冬じたく いとしい日々の思い出つもる
7
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滝川昌之
なあ紅葉、俺ももうすぐその色の服着せられて定年と散る
13
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ななかまど
結末の最後の行を読みしあと初めの一行読みて本閉ず
10
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へし切
日替わりに落ち着きのない 空模様 僕の心も 晴れたり曇ったり
8
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なりあきら
ゆく川に 紅葉流れて 色づくは 今再びの 秋がゆくかな
4
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舞
祝祭の 華やぐ季は 記憶のみ 愛でつつ埋もる しめやかな雪
6
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び わ
烏瓜例年採取息子等に徒歩生活の今年は残念
4
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茂作
ツアーバス異國の人と乘り合ひて 拙い言葉で昔を語る
10
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つばす
冬初め雲の溜まりに北風が 散りて拡がる落ち葉のように
4
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夕夏
かつよりもまけかたをみてさがないとすこしかなしいわーるどかっぷ
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