Chicoのお気に入りの歌一覧
恣翁
白昼の 森閑とした 病院の廊下に響く スリッパの音
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恣翁
宅配の来たりて 日乾しの雨傘の陰ゆ 雀の飛び立ちてけり
13
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恣翁
改札の床材の目地 雨傘に突きつつ 誰を女や待つらむ
15
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恣翁
苔の上に 静かな風の声響き 木洩れ日揺らせ 光らしむめり
11
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恣翁
栗の花の匂ひに噎せよ 吾妹子よ 今宵し 月の障りなれこそ
11
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恣翁
自慢気に 胸を反らせて ランウェイを歩く女ぞ 鳩に見えける
13
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恣翁
臥せりたる枕元まで 射し込める 晩夏の夕陽 恨めしきかな
11
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へし切
いにしへの万葉かなに「恋は孤悲」ひとり老いては身に沁みけるかな
21
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へし切
誰そ彼と我をな問ひそ年ふれど避らぬ別れに君待つ我を
15
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へし切
枯れはつる尾花が下の思ひ草はかな憂き身の露のよすがや
14
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へし切
秋津羽の夕日のかげにかさね見る芙蓉の花のくれないの色
13
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へし切
誰や知る灯りの消へた街に住む野分きの後の人の苦しみ
14
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へし切
叶はぬと知りつも君に逢ひたいと おはぎを二つ 秋彼岸かな
18
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リクシアナ
五センチを上げた車窓の草いきれ故郷うるはし過疎となれども
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リクシアナ
掌の人生迷路にぎりしめ産声たかし新月の夜
15
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リクシアナ
バケットの肌理を零れる百花蜜遠いラジオを秋風に聞く
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ななかまど
また一人われを知りたる人の逝く人恋うように秋津まいたり
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可不可
牡に化る前こそ標本瓶の底 まだ尖らない君の喉笛
6
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ながさき
籠の鳥 鳴けば空飛ぶ 鳥もまた 呼ばれて来たり 感応の妙
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ながさき
妙法は 「生死の海」を 渡る舟 唱題の声 無間に至る
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