詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
河のほとり
風かよふ草のたもとに散る萩の影もひとつに染める夕露
16
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つちだゆういち
一夜でも長く生きよと願うのは駆けつけ来る遠き親族
17
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舞
十あまり幾つの頃か初めし恋秘めた名のみは刻の栞と
5
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横井 信
夕暮れの遅れた電車 立って待つ脚の痛みに体は揺れる
11
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石川順一
電柱の広告を見て強勢になり行く風に傘が折れそう
13
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石川順一
雨降れば小走りになり神社へと向かえばノックの音が聞こえ来
18
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へし切
妻恋ひにさ牡鹿来鳴く宮城野は今は秋とや萩の花さく
24
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夢士
打ち寄する波音しずか伊勢の宿虫の音さやか露草の内
13
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夢士
檜の香むせる湯けむり波の音岬の宿や伊勢志摩の旅
12
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詠み人知らず
野を駆ける子馬のかたち変えながら吉備路秋雲牧場はカンバス
12
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灰色猫
砂粒に巨石に神が宿るなら奇跡の石は地球そのもの
22
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へし切
秋暮れて 人のこころを侘びしめて 啼く虫の音は悲しかりけり
22
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石川順一
骨組みは古くて屋根は新しく傍に楓や松や桜木
12
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秋日好
赤色をどんどん抜けば青黒く心に沈む錦木の葉
15
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舞
病む母の痩せゆく背なをさすりやりまた聞きたくも吾叱る声
11
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滝川昌之
まだ青き果実は檸檬の枝の先 若く一途な拳のように
24
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ひよこ豆
寂しいと溢してみても一人きり答え返らぬ広いリビング
21
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ひよこ豆
来る人をそっともてなす秋桜は主居ぬ家けなげに守り
19
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夢士
野をつつむ炎のごとし曼珠沙華そよと吹く風秋の陽ゆらす
23
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へし切
臥し侘びぬ 浮き寝に君を思ひ草 枯れにし後も 逢はむとぞ思ふ
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