詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
杯干さで 思ひ出の地に発つを惜しむ 我が詩加へな 君が棹歌に
20
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恣翁
望月を仰ぎて 貝の開きては 月の滴を滲ましむなり
23
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恣翁
朝夕の鐘 部屋に聴き 楼上ゆ 往き交ふ船を空しく望む
20
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恣翁
狭くとも 分け隔てなく春来たり 庭ゆ蒼天 仰ぐに足れり
36
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恣翁
夕映えに燃えたる赤の痛ましく 津波の跡の森ぞ哀しき
39
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恣翁
春といへど 辺地の花は開かずて 除染の風沙に此の身曝せり
29
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恣翁
真っ直ぐな水路の黒は ナトリウムランプの列を映したるかな
29
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恣翁
目覚むれば 酒の余薫の漂ふも 紅蝋 珊瑚の涙流せり
16
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恣翁
空豆は湯掻きて潰し コロッケにしつれば 独活や和へ物にせむ
29
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恣翁
上がりたる夜来の雨に瓦映え 色様々に波打てるかも
22
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恣翁
朧なる月 ひとけなき炊事場の三和土に 暗く光りたりけり
63
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恣翁
月照らす岸の花神は頬染めて 螢に似たる漁火眺む
38
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恣翁
故郷の法事に集ふ親類の児等 吾を知らず おっちゃん、誰や
40
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恣翁
春陰を恨み 古今の歌人は 幾首か 悲歌を吟じたりけむ
31
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恣翁
「朝食は?」 二人同時に「要ります。」と答へて 噴き出す 受付嬢は
23
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恣翁
山桜 木通の蔓に捕らはれて 日毎に 花の色ぞ褪すらむ
32
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恣翁
落第を 母に知らする文を書く 硯に涙で墨を擦りつつ
29
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恣翁
鮮やかに 臙脂の花を咲かせたる海棠 烟る雨霧の中
17
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恣翁
舞ひ落つる名残の花に目もくれず 山の向かふに故郷を望めり
30
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恣翁
輩や 異動の宴に集ふらむ 鄙なる我は杏花見るのみ
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